ヘアケア

髪質は遺伝するもの?その関係性と髪質改善のためにできること

くせ毛や猫っ毛などのさまざまな髪質に悩んでいる時、「遺伝の影響もあるのかな?」と感じた経験はありませんか?

髪質と遺伝は、さまざまなメディアでも取り上げられることが多く、女性同士の髪の悩みに関する会話にも展開されやすいので、髪質が本当に遺伝の影響を受けるのか、早めに真相を押さえておきたいですよね。

ここでは髪質が遺伝とどんな関係があるのか、理想の髪質を取り戻すためにできることをわかりやすく解説!

さらに遺伝以外にも、髪質が変わってしまう原因やそれぞれの対処法も合わせてお伝えしてみたいと思います。

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目次

髪質は遺伝するもの?その関係性を解説します

  

両親のどちらかがくせ毛や薄毛、猫っ毛などが見られると、子となる自分も遺伝の影響を受けてしまうのか?

そんな悩みは髪質を気にしている人なら余計に気になってしまいますよね。

結論からお伝えすると、髪質は遺伝の影響をダイレクトに受けやすいことが皮膚科医からも報告されているんです。

では髪質と遺伝にはどんな関係性があるのでしょうか?ここでは髪質と遺伝の関係、くせ毛やその他の毛質も遺伝の影響を受けるのかどうかについて解説してみたいと思います。

髪質の遺伝の関係について

髪質が遺伝と密接な結び付きがあるのは、わたしたち人間のカラダに存在している、細胞に遺伝子が含まれているためです。

細胞の中に含まれている遺伝子は、両親から半分ずつ受け継ぐようにできていて、その遺伝子が髪の質を作る細胞の産生につながります。

わたしたちの髪の毛一本一本は、髪の毛の根元に存在している、毛母細胞と言う細胞から作られています。

この毛母細胞には、両親から受け継いだ遺伝子が含まれているため、髪質も遺伝の影響を受けやすいことが明らかになっているのです。

遺伝のタイプについて

ひとことに遺伝と言っても、それにはさまざまなタイプがあることをご存じでしたか?

遺伝には、

  1. 優性遺伝
  2. 劣性遺伝
  3. 隔世遺伝

の3つのタイプがあります。

まずひとつめの優性遺伝とは、髪質に変化が見られる遺伝子をひとつ受け継いだ際に発症する遺伝子のことを言い、くせ毛は優性遺伝の影響を大きく受け継いでいると考えられています。

遺伝のふたつめのタイプ、劣性遺伝とは、両親のどちらもがまったく同じ特性の遺伝子を持つ際に子にも表れる遺伝のことを言います。

遺伝の3つ目の隔世遺伝とは、両親ではなく、子が祖父や祖母にした遺伝子を受け継いだ遺伝のことを言い、親が持つ潜在的な形質がこの世代で分離して現れる遺伝となります。

くせ毛の髪質の遺伝について

うねりが目立つくせ毛の髪質も、両親や祖父母の遺伝子の影響を受けているのでしょうか?

くせ毛の髪質の遺伝は、最初にお伝えした優性遺伝となり、

  • 両親のどちらかがくせ毛である場合:子もその影響を受けやすい
  • 両親のどちらもがくせ毛である場合:子も高い確率でくせ毛になることが多い

と考えられています。また親からのくせ毛の遺伝によって子もくせ毛になる確率は、

  • 両親のどちらかがくせ毛の場合:およそ30~40%の割合でくせ毛を引き継ぎやすい
  • 両親ともにくせ毛の場合:およそ70~80%の高い割合でくせ毛を引き継ぎやすい

という研究結果も報告されています。

髪質の変化は遺伝だけじゃない!?そのほかの原因と対処法

髪質の変化は、遺伝的な要因が大きいと考えられていますが、決してそれだけが原因とはいえない部分もあるんです。

髪は生活習慣や食事の栄養バランス、ストレスや睡眠の質など、わたしたちのライフスタイルの在り方にも大きな影響を受けることがあります。

ここでは髪質の変化について、遺伝的な要因とは別の原因と、それぞれに応じた対処法を一緒にチェックしてみましょう。

ヘアケアの仕方で髪質が変わることも

シャンプーをしっかりと泡立てていない、髪に刺激を与えるような洗い方をしている…。

などなどヘアケアの仕方によって髪質が変わってしまうこともあります。

刺激や摩擦を与えるようなヘアケアの仕方は、髪がうねりやすくなったり、刺激や摩擦によってキューティクルがダメージを受け、髪質が弱くなり、形状記憶のようにくせ毛が長期化してしまうことも。

理想的な髪質を取り戻すためにも、

  • 頭皮の乾燥や発汗のレベルに応じた洗髪を行う
  • 髪を洗う際は決して爪を立てず、指の腹でやさしく洗う
  • カラーリングやパーマの頻度を見直していく
  • 洗浄力の穏やかな「アミノ酸系洗浄成分配合のシャンプー」を使う

などの心がけで、正しく髪と頭皮にやさしいヘアケアを継続していきましょう。

食生活の乱れがくせ毛につながる?

頭皮環境や髪は、食べているもの・摂取している栄養から作られているといっても過言ではありません。

糖質や脂質、油分や塩分の多い食生活は、それだけ頭皮や髪のダメージにつながり、髪質がいっそうに悪くなってしまう可能性も。

また糖質は髪のツヤや弾力を維持するコラーゲンを破壊したり、塩分の過剰な摂取は髪と頭皮に栄養を送り届けるための血液の質を悪くするリスクがあります。

髪質改善によい食生活は、

  • タンパク質、ビタミン、ミネラルなどを積極的に補う
  • 無理な食事制限をしない
  • 食べ過ぎ、飲み過ぎに注意する
  • 3食を決まった時間に摂るようにする

という心がけで、髪の内側からの質の改善ができるようになるでしょう。

睡眠不足による髪への影響

夜はぐっすり眠って朝はスッキリと目覚められる、そんな理想の睡眠習慣は、髪質が悪くなっている原因を修復する、成長ホルモンの分泌が活性化します。

逆に十分な睡眠をとっていないと、カラダや神経、お肌と同じように一日中ハードに活動した髪と頭皮が十分な休息を得ることができないため、くせ毛に変わったり髪質以外のダメージやトラブルが出やすくなるのです。

成長ホルモンの働きでしなやかで丈夫な髪質を育てるためにも、

  • 睡眠リズムを整える朝の日光浴を行う
  • 眠る前にスマホやテレビ、パソコンを見ないように心がける
  • 美しい髪を育てるゴールデンタイム、22時~2時までの間に眠る

などの生活スタイルを早めに習慣付けるようにしましょう。質の良い睡眠は、年齢を重ねるごとに多くなっていく、髪と頭皮のトラブル・老化の未然予防にも役立つと言われていますよ。

ストレスや疲労が髪質が変わる原因に?

ストレスや疲労を感じても、忙しさにかまけてそのまま放置してしまった経験はありませんか?

ストレスや疲労は、血管にダメージを与える悪玉活性酸素が大量に発生し、髪質が悪くなったり、頭皮環境や髪質の老化を早めてしまうリスクがあります。

また疲れは内臓がダメージを受けて本来の働きがスムーズになっていないことのサインでもあります。

髪質改善のために必要な栄養をしっかりと補うためにも、

  • ストレスや疲労を感じたら早めにケアする
  • ストレスを溜めない生活、趣味を楽しむ時間を増やす
  • 活発に動くこととリラックスのバランスを取る

ように心がけると、髪と頭皮にも良い影響が伝わり、丈夫な髪質への改善が期待できるでしょう。

紫外線で髪質が変わる?

髪と頭皮は、お顔やカラダよりもダイレクトに紫外線ダメージを受けやすく、さらには紫外線対策がおろそかになってしまうこともあるのではないでしょうか?

紫外線はしなやかでツヤのある髪質を守るためのキューティクルを破壊し、そこから栄養がどんどん流れ出てしまうため、髪のうねりやくせ毛、極度の猫っ毛などの髪質に変化するリスクがあります。

髪や頭皮も、お顔やボディと同じように紫外線の影響をダイレクトに受けやすい、デリケートなパーツであることを理解し、

  • 髪や頭皮専用の日焼止めを使う
  • 帽子や日傘などのファッションアイテムで楽しく紫外線対策

を行うようにしましょう。

髪質改善のためにできるヘアケアまとめ

両親ともに髪質が健やかで、特に目立った薄毛やくせ毛などのトラブルが見られないのに、急に髪質が変わってしまったと悩む女性も少なくはありません。

突然くせ毛などの髪質の変化が見られた場合は、それはホルモンバランスの影響が大きな原因と考えられています。

ただ、遺伝的な要因の髪質はセルフケアで完全に改善することが難しいと言われていますが、突然にホルモンバランスの影響で髪質が変わってしまった場合は、セルフで対処できるいくつかのヘアケアがあります。

ここでは髪質改善のためにできる、おすすめのセルフヘアケアをまとめてチェックしてみましょう。

こまめなブラッシング

ブラッシングは髪のスタイリング・セットの他でも、お仕事や家事の合間、シャンプー前などのタイミングでこまめに行っておくことがまとまりある髪質を維持するコツになります。

天然毛や木材素材を使ったブラシは、ブラッシングによって頭皮の適度な皮脂を分泌してしっとりまとまりある髪質に仕上げたり、梳かすだけで頭皮マッサージの効果が得られる商品もあるため、使いやすさや機能性を重視したブラシ選びをしておきましょう。

ドライヤーを当てる際の工夫

ドライヤーの温風は、水分や空気、風を髪の外側から内側に送り込んでまとまりのある毛質に仕上げる役割があります。

ドライヤーは集中的に髪の一部分に当てるよりも、ドライヤーの角度を変えてまんべんなく温風を送り込む使い方をすると、くせ毛やうねりの緩和に役立ちますよ。

ストレートアイロンの活用

くせ毛やうねりなどの毛質に悩む人におすすめなのが、比較的短時間でストレートヘアに仕上がるストレートアイロン。

ストレートアイロンでくせ毛の補修をする際には、150℃くらいの温度で、髪に3秒以上当てないように上から毛先に向かってやさしくアイロンを当てるようにしましょう。

ストレートアイロンを使った後は、クセやうねりが出ないよう、固めるタイプのジェルやワックスなどをまんべんなく馴染ませておくこともおすすめです。

~おわりに~

髪質は遺伝の影響がとても大きいものの、その他の原因も考えられているので、その原因に応じたヘアケア・生活習慣の見直しや改善も理想の髪質を取り戻すポイントになります。

髪質改善のためにできることを今日から少しずつ積み重ねて、これまでとは違った髪質のより良い変化に期待してみてくださいね。

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