頭皮を何気なく触るとぽつぽつと湿疹のようなものができていたり、かゆみがストレスに感じて、そもそもの原因や適切な頭皮ケアがわからないと悩んではいませんか?
頭皮のかゆみや湿疹、炎症などのトラブルは、これまで以上に頭皮が敏感になり、適切なケアをするべきサインと判断できる状態でもあります。
健やかな頭皮環境を早めに取り戻して安心するためにも、ここでは頭皮のかゆみや湿疹、炎症の原因と、それに応じた適切な頭皮ケアをわかりやすくお伝えしてみたいと思います。
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目次
頭皮のかゆみ・湿疹・炎症の原因とは?
頭皮にかゆみや湿疹、炎症などのトラブルが起こっていると、ヘアケアやスタイリングもスムーズにならず、余計な不安やストレスを感じてしまうものですよね。
頭皮のかゆみや湿疹、炎症の原因は主に、乾燥やヘアケアアイテムによる刺激など、5つの原因が考えられています。
ここでは健やかな頭皮環境を取り戻すために押さえておきたい、かゆみや湿疹、炎症の主な5つの原因を一緒に見ていきましょう。
【原因その1】ヘアケアアイテムが合っていないため
シャンプーやヘアカラーをした際に、頭皮のかゆみや湿疹、炎症が起こってしまった場合は、このようなヘアケアアイテムが頭皮に合わず、刺激になっている可能性が考えられます。
シャンプーや整髪料、ヘアカラーなどには、頭皮の刺激になる添加物が使われていることも多く、揺らぎやすく敏感な頭皮に強いダメージを与えてしまうことがあるのです。
頭皮環境に合っていないヘアケアアイテムに気付けず、そのまま長期的に使用してしまうと、それがアレルギー反応となってかゆみや炎症、湿疹などのトラブルにつながる心配も。
さらに毎回のシャンプーで丁寧にすすぎを行っていない場合も、余分な汚れが頭皮上に残ってしまい、毛穴が詰まってかゆみや炎症、湿疹を生じてしまうケースも少なくはありません。
【原因その2】頭皮の乾燥によるもの
頭皮に適切な皮脂やうるおい、栄養が保持されていると、それはかゆみや炎症、湿疹を予防するためのバリア機能として機能していきます。
ですが頭皮は額や頬の顔のパーツに比べて、毛穴が細かに数多く存在しているため、ちょっとしたきっかけでも水分が抜けてしまいやすい性質があります。
頭皮が乾燥すると、かゆみや炎症、湿疹などのトラブルから頭皮を守るためのバリア機能が失われてしまうため、頭皮環境が過度に敏感になってかゆみなどが起こりやすくなります。
また頭皮状態が比較的丈夫で乾燥しにくいタイプであっても、特にこの季節の空気の乾燥や長時間の暖房使用で頭皮のうるおいが奪われやすく、保湿がおろそかになっていることも相まって頭皮の乾燥からのかゆみや炎症、湿疹ができやすいと考えられています。
【原因その3】汗や皮脂の分泌によるもの
頭皮は暑さの影響を受けやすく、汗や皮脂の分泌が過度になりやすいパーツでもあります。
忙しい毎日を過ごしていると、頭皮に汗をかき、皮脂の分泌があっても、そのまま放置してしまうこともめずらしくはないでしょう。
頭皮の皮脂や汗をそのまま放置してしまうと、皮脂が汚れて頭皮の表面に雑菌・細菌が繁殖し、それがかゆみや炎症を誘発すると考えられています。
頭皮に分泌される汗や皮脂は、塩分を含むことで頭皮の刺激になり、かゆみばかりではなくヒリヒリするような痛みも併発するケースがあります。
また普段の食生活でも、油分や脂質の多い食べ物の摂取が多いと、それは過剰な皮脂の分泌につながり、べたついた皮脂が炎症やかゆみ、湿疹の原因になることもあるんですよ。
【原因その4】フケによるもの
頭皮のかゆみや炎症、湿疹は、フケが原因となることもあります。
頭皮にフケが発生すると、それは敏感な頭皮の刺激・摩擦になってしまうため、長期に続くかゆみや赤み、ヒリヒリなどのトラブルにつながることがあります。
頭皮に出るフケは、頭皮がもともと持つ常在菌のバランスが崩れていたり、汚れが毛穴に詰まったままで十分な洗浄ができていない状態でもあるため、清潔な頭皮環境を維持するヘアケアが必要になるでしょう。
【原因その5】頭皮にできたかさぶたによるもの
頭皮を触ったり、鏡で状態を確認したとき、カラダの皮膚にできるかさぶたのようなものがあるのに気づいた経験はありませんか?
頭皮のかさぶたは、
- 頭皮の刺激になるような爪を立てたシャンプー
- 頭皮のニキビや湿疹、かゆみを過度に掻いてしまう
などの良くない影響によって頭皮に傷がつき、それが悪化して炎症やかゆみにつながってしまいます。
頭皮に一度かさぶたができると、そこから雑菌・細菌が侵入して強いかゆみを誘発することがあるので、間違った頭皮ケアの見直し改善が必要になるでしょう。
頭皮状態からわかる気を付けておきたい症状
頭皮の赤みや炎症、湿疹のかゆみは、適切なケアや治療、生活習慣や食習慣の見直し改善をせずに放置してしまうと、心配な病気につながるリスクがあるんです。
ここでは今の頭皮トラブルの状態からわかる、特に気を付けておきたい症状をまとめてお伝えしましょう。
頭皮の赤みは頭皮湿疹の可能性が
頭皮に赤みがあり、かゆみやぽつぽつとしたニキビ、湿疹のようなものが生じている場合は、頭皮湿疹の可能性があります。
頭皮湿疹はいくつかの種類があり、それぞれに原因や症状、対処法が変わってきているので、ここでは頭皮湿疹のタイプについて押さえておきましょう。
- 接触性皮膚炎:石鹸や金属などの外的な刺激が原因
- 脂漏性湿疹:マラセチア菌の増殖によるもの
- 皮膚欠没性皮膚炎:乾燥によって頭皮の皮膚が極度に減少する
- アトピー性皮膚炎:アレルギーへの過剰反応によるもの
フケによるかゆみは頭部粃糠疹(とうぶひこうしん)の可能性が
頭皮に目立った赤みや炎症はないものの、フケによっていつもとは違った頭皮状態のゆらぎがある際には、頭部粃糠疹(とうぶひこうしん)という病気の可能性があるかもしれません。
この病気は、頭皮を守る皮膚の常在菌が過度に減少していたり、頭皮環境に合わないシャンプー・リンスなどのヘアケアアイテムを長期的に使っていることが原因となり、皮膚科での診察や医薬品の処方が必要になるケースもあります。
頭皮のかゆみは更年期症状の可能性も
女性の頭皮のかゆみは、年齢を重ねたことによる女性ホルモンのバランスの乱れからくる、更年期症状の可能性が考えられます。
更年期症状には、頭皮環境を健やかに保つための女性ホルモンのバランスが著しく乱れ、必要なホルモン分泌ができなくなり、髪や頭皮の乾燥から皮膚がカサカサし、外的な刺激や摩擦によってかゆみが生じやすくなります。
更年期症状による女性の頭皮のかゆみは、適切な対処・予防策をしないと敏感肌の肌質に変わり、かゆみの長期化や抜け毛、薄毛にエスカレートしてしまうこともあるため、保湿を重視したヘアケアとホルモンバランスを整える規則正しい生活習慣が改善予防の大切なポイントになります。
頭皮のかゆみ・湿疹・炎症の対処法と予防策
頭皮は丈夫で健やかな髪を育てる土台のパーツでもあるため、かゆみや湿疹、炎症などのトラブルがあると、そこから抜け毛や薄毛などにつながるリスクがあるんです。
頭皮のかゆみや湿疹、炎症のトラブルを早めに改善し、予防しながら安定した頭皮環境を維持するため、ここでは対処法と予防策の両方を合わせて参考にしてみましょう。
低刺激処方のヘアケアアイテムを使う
頭皮のかゆみや湿疹、炎症は、頭皮と髪をいたわり、刺激の少ないヘアケアアイテムを使うことが基本的な予防・改善策になります。
ここでは、市販・通販サイトでシャンプーを選ぶ際にチェックしておきたい、低刺激処方のヘアケアアイテムの特徴や成分、それぞれの効能をまとめてご紹介します。
- かゆみや炎症、湿疹の原因菌の繁殖を抑える:グリチルリン酸ジカリウム、ヒノキチオール配合の商品
- 血管を拡張して毛母細胞の活性化に働きかける:ビタミンE、センブリエキス配合の商品
- 頭皮のかゆみ、赤みや炎症を鎮静化する:アレルギーテスト済み、フリー処方の商品
- クールな使用感、清涼感を与えてかゆみをカバーする:ミントやハーブなどの自然素材の香料使用の商品
また頭皮のかゆみや炎症、湿疹は、髪と頭皮の洗いすぎによってうるおいが流され、乾燥していることが原因ともなるため、1日1回のシャンプー、洗髪の頻度の見直しを行うようにしましょう。
生活リズムを整え、ストレスを溜めない
頭皮に湿疹やかゆみ、炎症があると、どうしても不安やストレスを強く感じることがあるでしょう。
ですがちょっとしたストレスが活性酸素によって血管にダメージを与え、それがかゆみや赤み、炎症を誘発する原因にもなるため、ストレスを感じたら早めに趣味やスポーツなどで解消しておくことが大切です。
またぐっすり眠って朝はすっきりと目覚められる、安定した良質な睡眠のリズムは頭皮の皮膚細胞の再生がスムーズになり、年齢を重ねるごとにサイクルが乱れやすいターンオーバーを整えることにもつながります。
規則正しい生活のリズムを早めに取り戻し、頭皮と髪に良い生活習慣を継続していきましょう。
ローションタイプの治療剤でセルフケア
頭皮のかゆみや赤み、炎症や湿疹ができ始めて間もない場合は、市販の治療剤でセルフでのケアを行うことができます。
市販の治療剤は、頭皮のいつもとは違ったトラブルに気付いた時点で早めに使用することは症状の回復に良いと言われています。
また頭皮の治療剤にはさまざまな質感がありますが、その中でも皮膚科医が推奨しているのがローションタイプ。
みずみずしくしっとりなめらかな質感のローションタイプの治療剤は、入浴後など頭皮を清潔な状態に整えてから、かゆみが気になる部位に塗布するだけで手軽なセルフケアが実現しますよ。
ビタミンB2・B6の摂取でインナーケア
頭皮のフケによってべたつきやかゆみ、ヒリヒリなどがある場合は、ビタミンB2・B6の摂取が良いと考えられています。
ビタミンB2・B6の不足は、フケ症の原因になると考えられているため、次のような含有の多い食品を毎日の食事の3食に積極的に摂り入れるようにしましょう。
- ビタミンB2の含有が多い食品:納豆、牛乳、レバー
- ビタミンB6の含有が多い食品:かつお、モロヘイヤ、肉、魚類全般
~おわりに~
頭皮のかゆみや炎症、湿疹は、女性に深刻な抜け毛や薄毛に進行してしまうリスクがあるため、その状態にかかわらずに早めの対処が大切になります
頭皮環境のこれまでとは違ったトラブルに気付いた時点での早めの対策が、心配なリスクの防止や回復が早まることにつながるため、決して楽観視をせずに適切なヘアケアと規則正しい生活スタイルを心がけていきましょうね。
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