普段はあまり意識することがない髪の成分や構造でも、その仕組みや役割を理解しておくと、正しく効果的なヘアケアができるきっかけになるのではないでしょうか?
ここでは髪が作られ成長していくための基礎知識となる、髪の成分とそれぞれの役割を解説。
さらには髪の中の構造がどのようになっているのか、髪に栄養を運ぶ要素についても合わせて参考にしてくださいね。
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目次
髪の毛の成分とは?それぞれの役割を合わせて解説します!
髪は毎日触れるパーツでもあるのに、その成分となるとまだまだ分からない・未知な部分が多いものですよね。
髪が作られていく成分は、実はわたしたちにとって身近な栄養成分でもあり、この種類を知っておくと髪と頭皮の内側からのインナーヘアケアにどんな栄養・食べ物が必要になるのか把握できるようにもなります。
ここではさっそく、髪の毛のベースとなる成分と、それを補うために摂取しておきたい栄養素と具体的な食べ物を見ていきましょう。
髪の毛の主な成分【4選】
髪の毛が作られる根本的な成分には、
- 髪の主原料となる成分で、髪の毛のハリやコシ、ツヤにかかわりがあるタンパク質:80~85%
- もともとは白い髪の毛に黒い色を付けて黒髪を生やし、増やしていくメラニン:4~4.5%
- 髪と頭皮のうるおいのベースとなる水分:11~13%
- 髪と頭皮のうるおいをコーティングし、適度なツヤを補う脂質:1~6%
という4つの種類があり、それぞれの特徴を見ていくとどれも健やかで美しい髪のために必要な成分であることがわかります。
また髪の主原料となるタンパク質は、
- ケラチンタンパク
- 非ケラチンタンパク
にさらに分かれていて、ケラチンタンパクの場合は80~90%の高い状態で髪に含まれる成分となっています。
髪の毛の成分を補うインナーヘアケア|おすすめの食べ物は?
タンパク質やメラニン、水分や脂質などの髪の毛が作られる成分は、%のバランスが整っているほどに健やかで美しい髪・頭皮環境を維持していくことができると考えられています。
髪の毛の成分をインナーヘアケアで上手に補うため、ここでは毎日の食生活で摂り入れておきたい食べ物と栄養をチェックしてみましょう。
肉や魚、卵や乳製品には上質なタンパク質が
髪の毛のメインの成分であるタンパク質は、肉や魚、乳製品や卵といった誰にとっても身近で摂り入れやすい食べ物に多く含まれています。
タンパク質は髪と頭皮のダメージを修復したり、新陳代謝を促して髪の成長を活性するホルモンの材料にもなるため、1日必要な50g程度をバランス良く補うようにしましょう。
ミネラル分は髪への栄養、うるおいを補う栄養素
主に魚介類、海藻やキノコ類に多く含有されているミネラル分は、髪と頭皮に栄養と水分を補う役割があります。
うるおいに満ちた頭皮と髪の毛は、つややかで健やか、清潔なコンディションを維持するために欠かせない重要な条件になるため、タンパク質や亜鉛と合わせて、食生活にミネラルの補助を積極的に摂り入れるようにしましょう。
魚介類に含まれる亜鉛はケラチンの合成にアプローチする
髪の毛の主成分であるタンパク質は、ケラチンと非ケラチンに分かれていることをお伝えしました。
実はケラチンの合成は、魚介類に多く含まれている亜鉛に深いかかわりがあり、亜鉛は多くの女性にとって不足しがちな栄養素と言われています。
亜鉛は髪や頭皮のさまざまなトラブル改善・予防に欠かせない栄養素と言われているため、食べ物からはもちろんサプリメントなどを活用してバランスよく摂取するようにしましょう。
髪の毛の構造はどうなっている?
髪の毛の一本一本は、その細さの中にも内部の構造はとても複雑になり、3つの層によって構成された状態になっているんです。
ここでは髪の毛の一本を切り離し、内部を覗いたようなイメージを持ちながら、3つの層とそれぞれの役割・特徴を一緒に学んでみましょう。
髪の構造その1~キューティクル
何度も目や耳にすることが多い髪の構造のひとつ、キューティクルは、髪の一番外側にあるタンパク質を主成分とした構造のことを言います。
キューティクルは半透明の平たいうろこのようなものが4~10枚程度重なって構成され、髪の外側のうるおい保持や、内部の構造を守る役割があります。
髪の構造その2~メデュラ~
髪の内部のふたつ目の構造・メデュラは、髪のセンター部分に存在し、やわらかいタンパク質が主成分となっています。
キューティクルに守られているように存在しているメデュラは、外からの刺激を受けて空洞ができやすいデリケートな性質を持ち、この空洞が多いほどに髪質が弱くなったり、白っぽい色褪せやパサつきが目立つ髪質に変わる傾向にあります。
髪の構造その3~コルテックス~
髪の3つの構造の中心に存在し、キューティクルやメデュラに覆われた状態となっているコルテックスは、髪の断面の多くの部分を占め、その割合は髪の毛の85~90%になると言われています。
コルテックスの主な主成分は細かに拡がった繊維状のタンパク質で、この栄養は脂質や水分量に個人差があります。
そのため、コルテックスが保持する水分・脂質量で髪質が決まり、さらには髪の色やトーンもコルテックスに含まれているメラニン色素の量と種類によって決まってくると考えられています。
髪の毛が作られているのはどこ?
髪の毛は頭皮から作られると言うイメージが一般的になっていますが、ひとえに頭皮と言ってもその部位は意外に広いもの。
髪の毛がどこから作られているのか、髪の成長に深いかかわりのある部位について一緒に見ていきましょう。
髪の毛を作るのは「毛幹部」
髪の毛を作るのは、頭皮から出ている毛幹部と言う部分になり、日々のヘアケアは毛幹部をが中心になると考えられています。
毛幹部は毎日のヘアケアによって毛根部と連携しながら丈夫で美しい髪を育んでいくため、丁寧で正しいヘアケアを継続していくことがポイントになります。
作られた髪の毛の成長を促すのが「毛根部」
髪の毛を作るのは毎日のヘアケアでかかわりのある毛幹部となっていますが、作られた髪の毛の成長を促すのは、毛根部になります。
毛根部はその内部にある毛乳頭が毛細血管から血液を取り込み、毛母細胞に渡されて細胞分裂を繰り返しながら髪の毛が作られていきます。
髪の毛に栄養を送るものとは?
髪の毛が成長して伸びていくのは、これまでにご紹介した構造や毛幹部・毛根部がたくさんの栄養を吸収してそのサイクルをつなげていきます。
では、髪の毛に栄養を送る要素はいったいどのようなものなのでしょうか?
ここでは髪の毛に栄養を送り、髪の毛の3つの構造と毛幹部・毛根部の働きを活性する要素について解説してみたいと思います。
髪の毛に栄養を送るのは「血液」
髪の毛に栄養を送る要素は血液となり、血液は髪ばかりではなくお肌や体調を整えるために全身に細かく張り巡らされたものとなります。
髪の毛に栄養を送る血液は、その質がサラサラでめぐりがスムーズであればあるほどに髪と頭皮に栄養が行きわたりやすくなります。
以外に知られていないのですが、髪の毛は栄養を吸収する腸から離れた場所に位置しているため、栄養が届くのはカラダの中でももっとも最後になると考えられています。
頭皮や髪の毛は、この仕組みからも栄養が行きわたりにくい部位でもあるため、サラサラの血液とスムーズな毛細血管の健康・ケアに気を配ることが丈夫で美しい髪を育てていくポイントになるのです。
髪の毛に栄養を行きわたらせるための方法
頭皮と髪の毛に栄養を行きわたらせるためには、栄養を運ぶ血液をサラサラにし、そのめぐりをスムーズに整えていくケアが必須になります。
髪の毛の栄養を運ぶ血液の質を良くし、血行をスムーズにするための方法を見ながら、今日からのヘアケア・ライフスタイル習慣に役立ててくださいね。
髪の毛に栄養を行きわたらせるためにできること~ヘアケア編~
髪の毛に栄養を行きわたらせるためにしておきたいヘアケアは、
- シャンプー時の頭皮マッサージ
- 1日3回程度のブラッシング
- 育毛剤の使用
- ドライヤーの温風、冷風モードを交互に当てて使う
などがあります。
シャンプー時の頭皮マッサージは、指の腹を使ってダイレクトに頭皮に刺激を与えるため、滞りやすい頭皮の血行を促進して栄養のめぐりをスムーズにすると考えられています。
1日3回程度のブラッシングは、頭皮マッサージと同じ効果を発揮するほど、頭皮の血行促進はもちろん、髪のまとまりを良くし、適度な皮脂の分泌でつややかな髪へと導きます。
さらに育毛剤の使用は、頭皮の血行を促進する有効成分が配合されているため、早い段階で頭皮コンディションを良くし、上質な血液を増やしていくために最適なヘアケアアイテム。
そしてドライヤーの温風・冷風モードを交互に当てる乾かし方は、頭皮に細かに張り巡らされた毛細血管を刺激し、血液の流れをスムーズにして栄養の行きわたりにサポートすると考えられています。
髪の毛に栄養を行きわたらせるためにできること~日常生活編~
髪の毛に栄養を行きわたらせるためにできる、日常生活のポイントは、
- 頭皮を冷やさないように注意すること
- 頭皮と髪の紫外線対策を徹底すること
- ストレスを溜めないこと
- 良質な睡眠を心がけること
が基本になります。頭皮の冷えは血管が収縮して栄養のめぐりを悪くしてしまうため、寒い季節は特に冷えに注意したヘアケアを心がけましょう。
また紫外線ダメージは頭皮や髪のうるおいを守るキューティクルにダメージを与えてしまうため、専用の日焼け止め商品を使ったり、帽子や日傘を活用して光のダメージから髪と頭皮を守ることが重要です。
ストレスは大量の活性酸素の発生により毛根・血管が傷つきやすくなるため、ストレスを感じたらすぐに解消できる趣味をいくつも持っておくことがおすすめ。
また良質な睡眠は、ダメージを受けた頭皮・髪の修復に働きかけるホルモン分泌に深いかかわりがあるため、ぐっすり眠ってスッキリ起きられる睡眠リズムを早めに取り戻してくださいね。
髪の毛に栄養を行きわたらせるためにできること~サロンケア編~
なかなか自分では難しい方や、今までやってたけどイマイチ効果が分からないという方は、サロンでヘアケアを受けてみてはどうでしょうか?
- 個人の髪の状態に合ったヘアケアをしてくれる
- プロの技術でトリートメントやヘッドスパを行ってもらえる
- 神に関する悩みを専門家にトータル的に相談できる
などなど、サロンだと美容師がプロ目線で一人一人の髪質や頭皮にあったケアをさせていただきますので、効果は抜群です!
まずは髪の専門家である美容師に相談してみましょう!
~おわりに~
髪を作る成分や構造、髪と頭皮に栄養を行きわたらせる要素に関する情報は、新鮮味を感じながら学ぶことができたのではないでしょうか?
髪を作る成分を毎日の食生活から補い、頭皮と髪にしっかりと栄養を行きわたらせるための血行・血液に作用するヘアケアと生活習慣を心がけて、これまでとは違ったより良い変化を期待してみてくださいね。
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