髪を切り過ぎてしまったり、ショートやボブのヘアスタイルにちょっぴりのマンネリを感じていると、「早く髪が伸びないかな…?」「髪を早く伸ばすには何をすれば良いの?」と不満やさまざまな疑問を抱いてしまうものですよね。
年齢や性別、髪質にかかわらずに、髪があっという間に伸びるタイプの人も意外に多く存在しているので、髪が伸びる仕組みやそのスピードを早めるコツが気になるところです。
今回のコラムでは、髪を早く伸ばすためにできる、外側からのヘアケアと、内側からのインナーケアをわかりやすくご紹介。
髪が伸びる仕組みや月単位でどのくらい髪が伸びるのか、気になるメカニズムを合わせてお伝えしてみたいと思います。
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目次
髪が伸びるメカニズムを学ぼう
髪を早く伸ばすためには、髪が成長する仕組みを理解しておくことが重要なポイントになります。
ここでは、髪が伸びるメカニズム・ヘアサイクルや毛母細胞との深いかかわりについてお伝えしましょう。
髪はこうして伸びていく
髪は、毛根の一番奥の部分にある髪を作り出す毛吸の中の、毛乳頭からに指令を受けた毛母細胞が繰り返しの分裂をすることで髪が作られ、成長し伸びていきます。
髪は一定期間の成長が終わると、寿命を迎え抜け落ちるヘアサイクルになり、これを毛周期と言います。
髪が伸びるのが一般的な目安よりも早い人は、この毛周期のヘアサイクルが安定していて、逆に髪が一般的な目安よりも伸びるのが遅い人の場合は、さまざまな原因で毛周期のヘアサイクルが乱れていると言われています。
髪が伸びるヘアサイクル・毛周期について
髪が成長し、伸びていくヘアサイクル・毛周期は、
- 成長期
- 退行期
- 休止期
の3つのサイクルに分かれています。
まず成長期は、髪が成長する期間のサイクルのことを言い、この期間が長ければ長いほどに髪が早く伸びたり、成長する期間も長くなると考えられています。
髪の退行期とは、髪の成長が止まった期間のことを言い、毛球が退化していきます。
髪の休止期とは、成長して生え、伸びた髪が抜け落ち、新しい髪の毛が成長を始めるまでの期間のことを言います。
一般的に髪の成長期は2~6年、退行期の場合は2週間、休止期については3~4ヶ月程度のサイクルとなり、この安定したサイクルが繰り返しできていると、髪が伸びるスピードが早くなっていくのです。
髪が伸びるのが遅いと感じる人の場合は、ヘアサイクルの乱れが大きな原因となるため、まずはヘアサイクル安定にアプローチできるヘアケア・ライフスタイル習慣をいくつも身に付けていく必要があるでしょう。
髪を早く伸ばすための方法【ヘアケアのポイント】
髪を早く伸ばすためには、成長期の髪を増やしていくことが重要なポイントになるんですね。
髪が伸びるスピードには個人差があるものの、毎日のヘアケアに工夫とアイディアをプラスしていくと、髪に良い習慣が自然み身につき、あっという間に髪が伸びる嬉しい変化を実感できるようになるかもしれません。
ここでは、髪を早く伸ばすための外側からのケア、ヘアケアのポイントを一緒にチェックしてみましょう。
頭皮と髪を健康な状態に導くヘアケアを
髪を早く伸ばし、今のヘアスタイルのマンネリとサヨナラするためには、頭皮と髪を健康な状態に導く、正しいヘアケアがもっとも重要なポイントになります。
特に、髪を生やす土台となる頭皮が汚れていると、その汚れが毛穴を塞いで髪に必要な栄養が行きわたらなくなったり、頭皮の血行が乱されて髪の成長を妨げてしまいます。
そのため、毎日のヘアケアではシャンプーを使って不要な汚れを落としつつ、必要なうるおいを残したり補ったりするヘアケアを心がけてみましょう。
頭皮と髪を健康な状態に導くためのシャンプーは、
- 育毛や発毛にアプローチできる独自成分配合のもの
- 頭皮と髪にやさしい、無添加や低刺激処方のもの
- 不要な汚れを洗い流しつつ、うるおいを補うアミノ酸系シャンプー
などのタイプがおすすめですので、早めに今使っているシャンプーの見直し・変更を始めてみてくださいね。
育毛剤と頭皮マッサージのすすめ
髪を早く伸ばすためには、髪と頭皮にたっぷりの必要な栄養を補う育毛剤の使用がおすすめです。
育毛剤には、髪の成長に良いとされている育毛成分がブレンドされていて、商品によってはその効果が認可されているものや、ブランド独自の育毛成分が使われている商品も数多く展開されています。
育毛剤は頭皮と髪に直接的に必要な栄養を届けることができ、髪質の改善はもちろん、丈夫な髪を生やすための土台となる頭皮環境を整えてくれるベストなヘアケアアイテム。
さらに育毛剤を塗布しながら、指の腹を使っての頭皮マッサージを欠かさずに行っていると、頭皮の血行が活性化されて配合された育毛成分の浸透・密着力が高まると言われていますよ。
頭皮と髪の紫外線対策を徹底しよう
紫外線は顔やボディばかりではなく、頭皮と髪にも良くない影響を及ぼすことを知っていましたか?
頭皮と髪が長時間・長期的に紫外線ダメージを受けると、髪のうるおいや成長を守るためのキューティクルが剥がれ、そこから栄養がどんどん失われてしまって、髪質が弱くなり、丈夫な髪が生えにくくなってしまうのです。
紫外線ダメージが原因の抜け毛や切れ毛、髪のパサつきや頭皮の乾燥をそのままにしてしまうと、髪が伸びるスピードが遅くなると言われているため、髪専用のUV商品を活用してみるようにしましょう。
髪と頭皮の紫外線対策におすすめなのは、スプレータイプで、
- 顔やボディの紫外線対策にも併用できる商品が多い
- 細かな粒子が髪と頭皮にフィットし、浸透しやすい
- 紫外線による頭皮の熱やムレをリフレッシュする
などのメリットが備わっていますので、髪を早く伸ばすための紫外線対策と基本・応用のヘアケアが実現しますよ。
洗髪の最後に冷水ですすぐ
髪を早く伸ばすための意外な方法として、専門家や美容師さんも推奨しているのが、洗髪の仕上げとして冷水ですすぐ方法。
冷水を使って髪をすすぎ、洗髪の仕上げにすることは、髪の外皮の部分をなめらかに整えたり、保湿や保水力をキープする効果が期待できます。
さらに冷水でのすすぎは、髪のごわつきや紫外線からのダメージを防ぐと言われているので、繰り返し習慣付けておくと髪が伸びやすくなり、質感のより良い変化も期待できるでしょう。
上質なブラシでこまめなブラッシングを
ブラッシングは一般的に、髪のスタイリングをする際に行うことが多いのですが、頻繁にブラッシングをすることで頭皮の血行を促進したり、毛穴が適度に刺激されて皮脂が分泌され、うるおいに満ちた美髪に整えることができます。
ブラッシングにおすすめなのは、頭皮の天然のオイルを毛幹に穏やかに浸透・密着させることができる、イノシシの毛を使ったブラシ。
ヘアサロンやインターネットの通販サイトなどでもイノシシの毛を使ったブラシは数多くラインナップされていますので、ブラッシング時のブラシにもこだわりを持って選ぶようにしましょう。
髪が伸びるスピードが遅くなるNGヘアケアとは?
髪を早く伸ばすための正しいヘアケアは、間違ったヘアケアや習慣と一緒に把握・理解しておくことで、髪を伸ばすセルフケアの効率がいっそう高まると言えます。
髪が伸びるスピードが遅くなってしまうNGなヘアケアをチェックしながら、今日からの正しいセルフケアに役立ててくださいね。
- 髪と頭皮の刺激になることが多い、パーマやカラーリングを頻繁に行う
- 髪と頭皮の紫外線対策をしない
- 頭皮状態や髪質に適したシャンプーを使っていない
- シャンプーやトリートメント時にゴシゴシした摩擦や刺激を与える
髪を早く伸ばすための方法【インナーケア編】
年齢を重ねるたびにサイクルが不安定になってしまうターンオーバーを活性化し、髪を早く伸ばすために必要な成長期の髪を増やすため、ここでは髪と頭皮の内側からアプローチできる、インナーケアについて参考にしてみましょう。
髪の成長に必要な3つの栄養素と主な食品
髪はそもそも、毛細血管から栄養を受け取る部位となっているため、毎日の食生活や栄養バランスは、髪を早く伸ばす・成長を遅らせてしまうことに左右することでもあります。
早く髪を伸ばして理想のヘアスタイリングを楽しむために、
- タンパク質
- 亜鉛
- ビタミンB6
の3つの栄養素を積極的に摂取するようにしましょう。
まずタンパク質は、髪の材料となる栄養素で、肉や魚、大豆製品や乳製品など、わたしたちにとって身近な食材に多く含有されています。
またタンパク質は、髪の原料となるケラチンを多く含み、産生する働きもあるため、毎日欠かさず3回の食事で摂取することがおすすめです。
代わって亜鉛やビタミンB6は、細胞間に働きかけて頭皮環境を健やかな状態に整え、ケラチンの産生や髪の代謝活性に一役買ってくれます。
ビタミンB6は、にんにくや焼きのりなどの植物性食品、マグロやレバー、カツオなどの動物性食品・魚介類に多く含まれているため、タンパク質食品と同様にこまめな摂取がおすすめです。
ストレスを溜めない生活を
ストレスを感じ、そのままの状態にしておくと、髪の成長を妨げる活性酸素が大量に発生し、頭皮の毛細血管にダメージを与えてしまいます。
髪を早く伸ばし、成長を促すためには、栄養を運ぶ役割のある血管の健康も大きなポイントとなるため、ストレスを溜めない、早く解消するライフスタイルを心がけるようにしましょう。
また質の良い睡眠も、ストレスの緩和や成長ホルモンの分泌によって髪が早く伸びたり、気になるダメージを修復する働きかけが活性化しやすくなりますよ。
髪の成長を妨げるNG習慣とは?
髪の成長を妨げてしまうNGポイントは、ヘアケアばかりではなく生活習慣の中にもいくつも存在しているんです。
規則正しい生活や、食事から摂取される栄養が丈夫で早く伸びる髪を作るといっても過言ではないので、髪の成長に良くないNG習慣をチェックしてみましょう。
- 脂質や油分の多い食事が頻繁である:脂質の過剰摂取は頭皮の毛穴詰まりにつながり、髪の成長が遅くなってしまう
- 心身に負担のかかるダイエット:心身が無理に感じるようなハードなダイエットは逆にストレスが溜まり、活性酸素の大量発生によって頭皮の血管にダメージを与えてしまう
- 睡眠不足や睡眠の質の低下:睡眠トラブルは髪の成長にかかわりのあるホルモン分泌を低下させてしまう
~おわりに~
髪を早く伸ばすためには、正しいヘアケアと内側からアプローチできるインナーケアの両立が重要なポイントに。
髪が早く伸びて、女性がそれぞれにイメージする魅力的な髪型・質感を叶えることができるよう、これまでのヘアケアやライフスタイル習慣の見直しと改善からスタートしてみてくださいね。
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